ひたすらにひたむきに-ふたつの杜若を見て

根津美術館にいってきた。
光琳ふたつの杜若。
国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図

展示室に入った最初は「八橋図」のが好みかなーと感じたんだけど、
時間が経つうちに「燕子花図」のがずしんとわたしに入ってくるようになった。

「八橋図」の杜若はすっきりと洗練され軽やかだ。
明るい花色、葉のすらり伸びやかさ、適度なすき間、橋の配置に見る高度なデザイン性。
それが第一印象でこちらが気に入った理由だろう。
「次いつ来日するかもわからない、本日の記憶メインは八橋図!」のつもりでいた。
ところが見れば見るほど「八橋図」に持たせるはずの思い入れが弱まっていくのだ。
巧く出来すぎてて、脳内が"ありふれたもの"へと判断していったのかなあ、と思う。

「燕子花図」の杜若はどっしりと存在感がある。
みっしり濃密な群生、少しの漏れも許さないと言わんばかりに顔料を塗り重ねられた杜若。
逞しさ、ゆるぎない強さ、それでいて植物だから柔らかさも持っている。
ちょっと不器用だけれどまっすぐで静かに真摯。
こんな雰囲気、わたしも内に持っていたい。
そう思わせたのは「燕子花図」の杜若のほうだった。

「勢い」てこういうことか、と思う。
得る代わりに無くなっていくもの、薄まってゆくもの。
初動、衝動、原動力。
抗えないんだ、どんな者も。それが「生きた」ということなんだ。

ありがとう、よいもの見せていただきました。
強さをわけてもらったよ、深く息を吸って大きく一歩を踏み出そう。


KORIN展 国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」
2012.04.21-05.21 根津美術館


根津美術館庭園にて
銀空の下、雨滴を乗せてリンリンと
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翌々日
打って変わって抜けるような青空
いい感じの雲だった
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藤原基央という人

100回めのFujiki、じんわり。
あたたかい涙ばかりだよ。涙で花束作れたらな。ありがとうの花束。
バンプからあなたからいつも喜びや楽しみや切なさや励ましをもらってます。
これからももらいつづけると思います。
いてくれてありがとう、君のいる今日が好き、終わりまでずっと。

藤原は人とつながることをとても大切にしていて、いつでもせいいっぱい手を伸ばしてる。
「一方通行は嫌なんだよ、こっちも伸ばすからそっちからも伸ばしてくれ、つかんでくれ」
そんな藤原の強い願いが聞こえてくるようだ。
この人はなぜそんなにも求めるのだろう。
だからこんなにも人から求められるのだね。


よく晴れた或る日に -藤原誕生日に見た桜-
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気持ちよく吹き抜けていった
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舞う白に たっといたっとい
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GOLD GLIDER TOUR 2012.04.07&08

BUMP OF CHICKEN「GOLD GLIDER TOUR 2012」
初日と二日目の幕張メッセに行ってきた。
よい離陸、よい滑空、二日とも飛行良好だった。
なんかもうただただ嬉しくて楽しくてほんとに滑空してるみたいな気持ちよさだった。

とにかく藤原の声がいい。
よく響いて伸びやかで自由だ。
心地よさと安心感のいちばんの理由がこれだろう。
1月の最終日zeppの時の声はあんまりにも苦しそうでわたしもどこか楽しみきれなかった。
けど今回はちがう。
シップの時ともぜんぜんちがう。
とんでもなくスケールが大きくなった。
なんて歌声なんだろう!
誰をも勇気付ける幸せにするその声がますます豊かになっていた。
わたしはもう嬉しくて嬉しくてライブ中ずっと全身で笑ってた。
藤原も終始嬉しそうだった。
7日、なんども同じ言葉を発してて
「ありがとうと会いたかったと具合悪い人いませんかと恥ずかしいしか言うことがない」
に、こちらこそありがとうだよー、だった。
8日『R.I.P.』、「君に見せたい」のところで客席側をぐるーと指差したのが印象的だった。
あの「君」はこのことなんだ、と理解してあらためて感慨深かった。
歌詞替えの「今日はここにいられること」や「同じ場所にいられたらそれだけでいい」も、
表わしきれない気持ちをどうでも表わしたい伝えたいという藤原の願いがあふれてて、
わたしも同じ場所にいられて幸せだよー、の気持ちでいっぱいだった。
(そして、もうこの先絶対同じ場所にいることはやってこない人のことを思って泣けた)
GOODに続き今ツアーでも両日ともに演奏された『beautiful glider』、
入る時のなんとも美しいアルペジオ、ちょっとBEATLESのBlack Birdを思わせる和音移動、
ああもうすぐきょうのライブ終わるんだ終わっちゃうんだーの切ない感傷と
こんな素敵な場所をくれてありがとうのバンプへの感謝がないまぜになる。
まさかのステグラとかKとかホリデイとかくだらない唄とか、いろいろ感極まるセトリ。
8日のガラブルで力強く「ガラスの眼をした君」と歌った藤原は誇らしげだった。
バンプがわたしたちに強さや優しさをくれるように、
きっとわたしたち客もバンプに強い気持ちをあげられてるんだ。
そうやってゆるぎないものがさらにどんどんゆるぎなくなってゆくんだ。

ほかのメンバーのことも。

増川のギターがほんとに楽しそうに泳いでる。
今回は彼の変貌ぶりにも目を瞠った。
すごく堂々としてる。いい意味で周りを気にしない。
出したい音を出したいように出してる、て感じがすごくする。
前は決められた事を決められた型どおり決められた枠の中で自由にやってる感じだった。
それが「誰に遠慮がいるものか」に変わってた。
ポンツカでの折々の発言やGOODでの余裕ありげな様子から予兆はあったけど、
なんだろね、増川のこの覚醒は。
大歓迎だよ。心地よさと安心感の理由その2だな。

秀ちゃんはライブだと彼の持つかわいさがさらに際立つ。
ラジオや雑誌だとクールで大人っぽい印象がけっこう前に出るからね。
でもライブの秀ちゃんは、叩きながらずっと歌ってたり、おちゃめなポーズしたり、
あくまでもマイク通さずしゃべることにこだわりを持ったり、すごくかわいい。

チャマはあいかわらずだった。いちばん安定の人なんかなあと思う。
プロ意識がいちばん高いのは彼のような気がする。て、みんな思ってるだろうけど。
ほかの3人がどんなに「4人で一緒に遊んでる」寄りになったとしてもチャマは
「仕事は仕事としてちゃんと仕事しようや」を見失わない。


オープニングの映像はひとつの立派なショートフィルム。
自分の中の気球がどんどんふくらんでどんどん上昇してく、そして一緒に飛行の旅へ。
あの曲、この曲、光と映像の演出がとても美しい。
そして終演後、誰も居なくなったステージに映し出される一片の幸福な光景。
ああ幸せだ、ほんとに幸せだ。
GOLD GLIDER TOUR幕開けの二日を一緒に過ごせてほんとうに嬉しかったよ。
ありがとう、ありがとう、ありがとう。

千葉を旋回したグライダーはしばしの休息ののち全国の空に向かう。
よい旅続きますよう。
ひとりひとり誰もがbeautiful gold good glider! GOOD LUCK!


4/7、幕張メッセ国際展示場ホール9外で見上げた夕空
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月の鳥、4/7の満月
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金色花びら降ってきた
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ツアーTシャツの上に並べてみた
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どれも幸せのしるし、同じ気持ちを分かち合ったよ。



xxx xxx xxx

余談:
ブロック内の人口密度の体感で「シップの時より人入れてるなー」と思ったら勘違いでもなんでもなく実際2万人入れたのだという。(シップでは公称1万5千人)
幕張やさいたまアリーナはブロック分けが大きすぎるとの批判も散見するが、わたしが思うに、細かく区切って仕切りにスペース割くよりも1人でも多くの人が入場できるようにして一緒にライブ楽しんでほしい、というバンプ側の意思なのではないだろうか。
ただ、幕張はこの設営のままでこれ以上入場者数を増やすのは危険だと思う。
各ブロックの1・2が入場した時点でブロック内は満員、そこにさらに3の1500人以上が入っていくのだ。開演前から軽くモッシュ状態。押したくなくともスペースが無いので押しくらまんじゅう。ライブ中盤の「せーので一歩下がろうか」が逆効果、ライブ進んで人の陣取りもそこそこ落ち着いたのに圧縮を促すのと同じことになってしまっている。
運営側は今回の密集具合はある程度予測していたはずである。だったら「一歩下がろうか」や「別ステージ」で人の波がどういう影響を及ぼすかまで考え至ったはずである。
幸い大きな事故や怪我はなかったようだが、客のルール違反マナー違反でなく運営側の不手際が原因で不祥事があったらそれこそしばらくライブできない。次回のアリーナツアーでは再考をお願いしたいところである。
誰も幸せにならないお祭りにならないよう、どうかお願いいたします。
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貫くこと

3月覚え書きの続き。

3月25日。
新宿御苑
風が冷たかったかな。白加賀と寒桜がよく咲いてた。
あてどなくふらりふらり散策して花びら影絵など目に映してうつくしい気配を脳に刻んで、
たっといたっといありがとう、いつもの寿文。

白加賀
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寒桜
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午後は「森治先生講演会」に参加。
森先生、優しい笑顔についうっかりするけど実はけっこう過激な、うふふ。
楽しゅうございました、イカロス折り紙を記念保存用に一枚分けていただきました。
森先生、宇宙わっしょい!友の会の皆様、どうもありがとうございました。

「貫くこと」という言葉が強く印象に残った。まっすぐ心を射抜いてきた。
ああそうだよ、やめないことでしか叶えることはできないんだ。

森治先生(JAXA助教 IKAROSプロジェクトマネージャー)
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講演会建物エントランスにあった謎の絵
うわ、と目を奪われる
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3月29日、嘘みたいな青空の一日。
皇居東御苑にて。

天守台の一本松
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夢の跡
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川津桜
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ツバキカンザクラ
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シナミザクラと蜂
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光る
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いつのまにか一緒だった
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いつかまた会えるのかな、覚えてたらね、ずっとずっといるでしょう。
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六本木アートナイト2012

3月は図らずも写真日記になったなあ。
日記に挙げた以外にもいろいろ行きました。
湯島天神とか根津美術館とか明日館とか東大博物館とか黒田記念館とか。
まだもう少しある気がするけどどうだったかな。

写真あるとそのイベントの記事優先になるね。
印象に強く残った残らないと関係なしに「せっかく写真あるからー」てね。
なんだかなー、いいのかなー、ほんとに記しておきたかったのはどれ?
写真撮影可、というのは重宝だけどある意味害かもしれないなあ。

携帯端末のカメラが大活躍でした。
以下覚え書き。

3月24日。
「六本木アートナイト2012」
の前に。
最終日一日前のワタリウム美術館「重森三玲 北斗七星の庭」展再訪。
解説パネルの配置が変わったかな。4Fの映写はあいかわらずの混雑盛況。
「村上邸 霞の天袋」が好きです、たなびく雲の銀箔の沈み浮かぶ静かな光。
何時間でも眺めてたい、時間の流れの中でどんな光を見せてくれる。
「市松の庭」再現、苔が生長してた、命すごい。足を踏み入れてよかったのかなあ、
苔に触れて冷たさ温かさ柔らかさ強さを確かめてみたかった。

さて今度こそアートナイト
てくてく歩いて東京ミッドタウンへ。

サントリー美術館で「大阪市立東洋陶磁美術館コレクション 東洋陶磁の美」を見る。
六本木アートナイト2012特別企画の夜間開館&入館料500円が嬉しい。
19時からの学芸員さんによる展示解説を聴講。
漫然と見ててもそれ以上は溜まってゆかないことがわかってきて、
最近は機会があれば解説や講座を聞くようにしてる。
勉強、てやっぱ意味がある。よいね、学ぶこと。一滴ずつだけど続けてゆきたい。

いったんサントリー美術館を出て地下通路のストリートミュジアムへ。

ガラスケースの中のジオラマは初めて見る見知った景色、
小さなピンクの花びらに願い事書いて街に降らせる。
「あの子が笑ってますように」
こんなときにも思うのはあの子のこと。

羽根モビール
床に作る影がひらひら花びらみたいで見惚れる、舞うものへの憧れと同化。
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琴みたいなガラスオブジェ
流線型の潔さと内に層となって反射する光の懐かしさ、秘めた優しさ。
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垂らしこみみたいな踊る多彩色
とにかく色がきれい、きれいな色たち、色が喜んでる弾んでる、一緒に軽くなる。
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お皿のお家
わーこれほしい!と思った、梅に鶯の庭を持つ青い屋根、憧れの縮図。
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青色動画「After Blue(青の向こうに)」
これがなにげにいちばん心揺らしたかも。
ああそうかわたしあの子の中では死んだ人と同じなんだなとぼんやりハッとした。
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これ実は別作品が展示されるはずだったらしい。
出会い、て不思議。
現場に来ることの大切さにもあらためて気付かされる。

もひとつ見たかった青色風景映像、どこにあったのかな、見つけられなかった、残念。
ガイドブックでよさげだった蛍光灯のは現物はイマイチだった。
明滅の瞬間がいっかなやってこず、心動かされるものが見つからなかったので。

ミッドタウンを離れ、国立新美術館の「発泡苑」へ。
んー、巨大"ネコホイホイ"、猫には広すぎて居ついてくれないかもなー。
これもガイドブックのがよさげに見える、という。

それから六本木ヒルズへ。
わたしいまだにヒルズの構造がわかってなくてうまく回遊できない。
この夜もやっぱり目的のあちこちが遠い遠い、あと人大杉。
ともかくも日比野さんの「とうほくこよみのよぶね」は見ねば、と探すも
たしかにヒルズアリーナに居るのにさっぱり見つかんなかった。
もしかしたらどっか素通りしたのかもわかんないけど人の塊しか記憶にない。
毛利庭園の「浮遊する楽器」も光好きなわたしはワクワクだったんだけど正直拍子抜け。
観客はラッシュアワー、ボールはチープ、心はよそとも動かない。

時間がもったいなかったな、これならずっとミッドタウンにいればよかった。
まあそういうことを自分で確認できたのも収穫、無駄ではなかったということで。

まさにプレゼンマジックやね。
でもそういうのが大事なんだろな、関心持ってもらえて見てもらえてなんぼ、だから。

ミッドタウンに戻ってふたたび「東洋陶磁の美」に浸る。
釉裏紅の大皿(釉裏紅 牡丹文 盤)に惹かれる。品があって凛としてて。
こんな雰囲気まとえますよう。ゆうりというご縁があることだし目指しましょうぞ。
きりりとしたものが多い中、のびやかな唐草模様の壺(青磁鉄絵 宝相華唐草文 壺)。
おおらかで心地よくなる。ゆったりと吹き抜けてくる風をたしかに感じた。
閉館時間、いつもの儀式、きょういちばん惹かれたものたちにご挨拶、
呼んでくれてありがとう、会えてよかった、たっといたっといありがとう。
こりゃもう再会のためにいつか大阪にゆかなくちゃあねえ。

そんで最後にもいちど「青の向こうに」見てぼんやりしみじみして帰路に着く。
ああ明日も晴れか、散歩日和だなあ、講演会の前にどこに寄ってゆこうか、などと。
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